※内容は掲載当時の情報です。何卒ご了承下さい。
家庭用の食酢の売上げは日中の気温が高くなる5月頃から伸び始め、夏の暑い時期にピークを迎えます。
酢といえば【調味料】のイメージが強いですが、近年は飲料としての【飲むお酢(※)】が人気を集めています。
※酢に果汁やはちみつなどを加えて飲みやすくした飲料のこと
コロナ禍をきっかけに美容・健康志向が高まっており、中高年はもとより若い世代も愛用する人が増えているそうです。
2020年には【飲むお酢】の売上が【調味料】としての酢を上回り、この先もどんどん広がりをみせそうですね。
今回はそんな「酢」についてお届けします!
家庭用の食酢の売上げは日中の気温が高くなる5月頃から伸び始め、夏の暑い時期にピークを迎えます。
酢といえば【調味料】のイメージが強いですが、近年は飲料としての【飲むお酢(※)】が人気を集めています。
※酢に果汁やはちみつなどを加えて飲みやすくした飲料のこと
コロナ禍をきっかけに美容・健康志向が高まっており、中高年はもとより若い世代も愛用する人が増えているそうです。
2020年には【飲むお酢】の売上が【調味料】としての酢を上回り、この先もどんどん広がりをみせそうですね。
今回はそんな「酢」についてお届けします!
【1】酢は最古の調味料?
酢は保存していたお酒が偶然変化したのがはじまりと考えられています。
紀元前5000年前のバビロニア(現在のイラク南部)では既に酢が醸造されていたという記録があり、人が手を加えて作った世界最古の調味料とも。
私たちにも馴染みの深い、ピクルスの原型も今から4000年前にはあったいうのですから驚きですね。
前回のコラムで登場した「医学の祖・ヒポクラテス」も病気の治療に酢を用いていたそうです。
紀元前5000年前のバビロニア(現在のイラク南部)では既に酢が醸造されていたという記録があり、人が手を加えて作った世界最古の調味料とも。
私たちにも馴染みの深い、ピクルスの原型も今から4000年前にはあったいうのですから驚きですね。
前回のコラムで登場した「医学の祖・ヒポクラテス」も病気の治療に酢を用いていたそうです。
日本に酢が伝わったのは4~5世紀頃。
その後、江戸時代には酢の製造方法が全国に広まり、同時に酢を使った料理が多く生まれました。
その代表的なものが「お寿司」です。
ここからは主な酢の種類と特徴をご紹介します。
・穀物酢
小麦、米、トウモロコシ、酒粕など様々な穀類を使って醸造されたお酢
すっきりとした酸味が特徴
・米酢
主に米を使って醸造されたお酢
米だけを使ったものは「純米酢」と呼ばれる
まろやかな酸味が特徴
・黒酢
穀類を使って長期発酵・熟成させたお酢
米(玄米)を使った「米黒酢」と大麦を使った「大麦黒酢」の2つに分類される
独特の風味とコクのある酸味が特徴
・果実酢
果汁を使った醸造酢で、代表的なものに「りんご酢」「ワインビネガー」などがある
フルーティーな酸味が特徴
・バルサミコ酢
ぶどう果汁を木の樽で長期発酵・熟成させたお酢
「バルサミコ」とはイタリア語で“芳香がある”という意味
ワインに似た独特の香りと甘酸っぱく濃厚な味が特徴
その後、江戸時代には酢の製造方法が全国に広まり、同時に酢を使った料理が多く生まれました。
その代表的なものが「お寿司」です。
ここからは主な酢の種類と特徴をご紹介します。
・穀物酢
小麦、米、トウモロコシ、酒粕など様々な穀類を使って醸造されたお酢
すっきりとした酸味が特徴
・米酢
主に米を使って醸造されたお酢
米だけを使ったものは「純米酢」と呼ばれる
まろやかな酸味が特徴
・黒酢
穀類を使って長期発酵・熟成させたお酢
米(玄米)を使った「米黒酢」と大麦を使った「大麦黒酢」の2つに分類される
独特の風味とコクのある酸味が特徴
・果実酢
果汁を使った醸造酢で、代表的なものに「りんご酢」「ワインビネガー」などがある
フルーティーな酸味が特徴
・バルサミコ酢
ぶどう果汁を木の樽で長期発酵・熟成させたお酢
「バルサミコ」とはイタリア語で“芳香がある”という意味
ワインに似た独特の香りと甘酸っぱく濃厚な味が特徴
【2】酢は何にどう良いの?
酢といえば、「すっぱくて体に良い」「健康的」なイメージがありますよね。
ただ、「体にどう良いのか」「どう健康に良いのか」は知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
酢の“すっぱさ”は酢酸やクエン酸、アミノ酸などの有機酸に由来します。
こうした成分を豊富に含むことで酢には以下のような効果があります。
●食欲増進
胃酸の分泌を促し、消化吸収を助けます
●疲労回復
酢酸やクエン酸は疲労物質である乳酸の分解を助けます
●内臓脂肪の減少
肥満気味の方の内臓脂肪減少を助ける効果が論文で報告されています
●食後の血糖値を抑制
糖の吸収を穏やかにし、血糖値の上昇を抑制します
●高めの血圧を抑制
酢酸は血圧上昇を穏やかに抑制します
“すっぱさ”が苦手な方は火を入れるとまろやかになるので、是非試してくださいね。
(酢は加熱しても成分は変わりません!)
ちなみに酢の摂取量は1日約大さじ1杯(15ml)程度が推奨されています。
飲み過ぎると胃や歯に負担をかけたり、甘味のある酢の場合は糖類の摂り過ぎにも繋がりますのでご注意ください。
ただ、「体にどう良いのか」「どう健康に良いのか」は知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
酢の“すっぱさ”は酢酸やクエン酸、アミノ酸などの有機酸に由来します。
こうした成分を豊富に含むことで酢には以下のような効果があります。
●食欲増進
胃酸の分泌を促し、消化吸収を助けます
●疲労回復
酢酸やクエン酸は疲労物質である乳酸の分解を助けます
●内臓脂肪の減少
肥満気味の方の内臓脂肪減少を助ける効果が論文で報告されています
●食後の血糖値を抑制
糖の吸収を穏やかにし、血糖値の上昇を抑制します
●高めの血圧を抑制
酢酸は血圧上昇を穏やかに抑制します
“すっぱさ”が苦手な方は火を入れるとまろやかになるので、是非試してくださいね。
(酢は加熱しても成分は変わりません!)
ちなみに酢の摂取量は1日約大さじ1杯(15ml)程度が推奨されています。
飲み過ぎると胃や歯に負担をかけたり、甘味のある酢の場合は糖類の摂り過ぎにも繋がりますのでご注意ください。
【3】飲むお酢、作ってみた
飲むお酢のなかでも一番伸びているのが「果実酢」です。
最近は店頭でも様々な果実酢が売られていますが、お好みの果物と氷砂糖、酢を使って自宅でも簡単に作ることが出来ますよ。
今回はキウイ酢作りに挑戦してみました!
私が参考にした作り方はこちらです。
【材料】容量600mlのガラス容器使用
・果物 200g(キウイなら2個)
・氷砂糖 200g
・酢 200ml
【作り方】
(1)キウイは皮をむいて1cm位の輪切りにする
(2)消毒済みの容器に(1)と氷砂糖を交互に入れて、酢を注ぐ
最近は店頭でも様々な果実酢が売られていますが、お好みの果物と氷砂糖、酢を使って自宅でも簡単に作ることが出来ますよ。
今回はキウイ酢作りに挑戦してみました!
私が参考にした作り方はこちらです。
【材料】容量600mlのガラス容器使用
・果物 200g(キウイなら2個)
・氷砂糖 200g
・酢 200ml
【作り方】
(1)キウイは皮をむいて1cm位の輪切りにする
(2)消毒済みの容器に(1)と氷砂糖を交互に入れて、酢を注ぐ
(3)フタをして冷暗所に約1週間置く
(4)氷砂糖が溶けるまで毎日1回振り混ぜる
(5)果物は1週間経ったら取り除き、完成後は冷蔵庫で保管する
(4)氷砂糖が溶けるまで毎日1回振り混ぜる
(5)果物は1週間経ったら取り除き、完成後は冷蔵庫で保管する
※酢はりんご酢を使うと甘めの味に、米酢を使うとスッキリした味わいが楽しめます
※果物:氷砂糖:酢=1:1:1で、容器の大きさに応じて調節してください
取り除いた果物はヨーグルトのトッピングやサラダに使ったり、砂糖を追加してジャムにするのもおすすめです。
特にキウイには肉や魚などを柔らかくする成分が含まれているので、こんな風に料理にも活躍しますよ!
※果物:氷砂糖:酢=1:1:1で、容器の大きさに応じて調節してください
取り除いた果物はヨーグルトのトッピングやサラダに使ったり、砂糖を追加してジャムにするのもおすすめです。
特にキウイには肉や魚などを柔らかくする成分が含まれているので、こんな風に料理にも活躍しますよ!
その他にもいろんな果物や酢の組み合わせのレシピがあるので、興味がある方は検索してみてくださいね。
キウイの栄養素についてはこちらのメルマガもご参考ください。
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◇◆管理栄養士の独り言◇◆
京都の三条大橋から東に歩いたところに、有名な老舗の酢屋さんがあります。
前を通ると酢の爽やかな匂いがふわ~っとして、ついつい振り返ってしまいます。
家では酢といえばこれ!というくらいずっと愛用しており、餃子を食べる時はいつもこの酢だけで食べるのですが、とても美味しいです。
海から遠い京都では酢を食品の保存に使ったり、友禅染の色止めにも使っていたことから、昔から酢屋が多かったそうです。
京都の歴史と酢には深い関わりがあったのですね。
平安神宮などの観光スポットとも近いので、京都に寄られた際は是非通ってみてください。
今回、酢と相性のよい食材や料理を調べていて、意外だったのが“お味噌汁に酢”の組み合わせ。
出来上がったお味噌汁に少し酢を加えるというものです。
酸っぱい味噌汁と聞くと、どうしても傷んでいる味噌汁を想像してしまい、口に合うのか疑問でしたが…飲むと全然酸っぱくない!
さっぱりとした食べ物がほしくなる、これからの季節にも活躍しそうですね。
是非、一度お試しください。
前を通ると酢の爽やかな匂いがふわ~っとして、ついつい振り返ってしまいます。
家では酢といえばこれ!というくらいずっと愛用しており、餃子を食べる時はいつもこの酢だけで食べるのですが、とても美味しいです。
海から遠い京都では酢を食品の保存に使ったり、友禅染の色止めにも使っていたことから、昔から酢屋が多かったそうです。
京都の歴史と酢には深い関わりがあったのですね。
平安神宮などの観光スポットとも近いので、京都に寄られた際は是非通ってみてください。
今回、酢と相性のよい食材や料理を調べていて、意外だったのが“お味噌汁に酢”の組み合わせ。
出来上がったお味噌汁に少し酢を加えるというものです。
酸っぱい味噌汁と聞くと、どうしても傷んでいる味噌汁を想像してしまい、口に合うのか疑問でしたが…飲むと全然酸っぱくない!
さっぱりとした食べ物がほしくなる、これからの季節にも活躍しそうですね。
是非、一度お試しください。
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