健康コラム

no.187
テーマ:「キウイフルーツ」
2022年9月号
公式オンラインショップがリニューアルいたしました。
ぜひ一度ご利用ください。
※内容は掲載当時の情報です。何卒ご了承下さい。

秋の果物と聞かれると何が思い浮かびますか?

今日、9月1日は「キュー(9)イ(1)」の語呂合わせで「キウイの日」です。

果物の消費量が落ち込むなかで、キウイの輸入量は4年連続で過去最高を更新するなど人気が高まっています。

最近はキウイのキャラクターのCMも話題になっていますね。

今回の健康コラムはそんなキウイをテーマにお届けします。
【1】キウイのあれこれQ&A
Q.どこで生まれた果物?

A.中国南部が原産で、別名『チャイニーズ・グスベリー』とも呼ばれています。
日本ではニュージーランド産のものをよく見かけますが、実は中国が生産量世界一です。

国内でも沖縄と北海道を除き、九州から東北にかけて広い地域で栽培されています。


Q.名前の由来は?

A.ニュージーランドの国鳥である『キーウィ』にちなんで命名されたといわれています。
キウイフルーツという名前になる前は『メロネッテ』と呼ばれていたこともあるのだとか。


Q.キウイに旬ってあるの?

A.年中手に入るイメージですが、日本では秋から冬に収穫される旬のある果物です。
収穫後すぐのキウイは甘味が少なく、酸味も強いため、一定期間追熟させてから店頭に並びます。

国産のキウイは12~5月頃、ニュージーランド産のものは5月~12月頃に出回ります。

日本とニュージーランドでは季節が逆、つまり出回る時期が反対になるので、1年中キウイを食べることが出来るのです。

※その年や品種によって変動あり


Q.キウイを食べてから日光を浴びると日焼けやしみがひどくなるって本当?

A.そのような事はなく、誤った情報です。

『ソラレン』は、紫外線の吸収を高め、肌にダメージを与える性質があります。
「キウイなどの果物にも『ソラレン』が含まれているため、朝に食べるのは避けた方がよい」という誤った情報が広く出回っているようです。

詳しくはこちらを参考ください。
※駒沢女子大学 西山一朗教授らによる分析より
【2】キウイの栄養素
キウイにはビタミンCをはじめとしたビタミン類や食物繊維、カリウム、ミネラル、ポリフェノールなどが豊富に含まれています。

また、アクチニジンというたんぱく質分解酵素を含むため、肉や魚をやわらかくする作用も。

そんなキウイが特に優れているのは“栄養素充足率”と呼ばれるものです。

“栄養素充足率”とは、同じ量(100g)を食べた時にビタミンやミネラル、食物繊維などの17種類の栄養素が基準値に対してどのくらい含まれているかを数値化したものです。

数値が高ければ高いほど、様々な栄養素がバランスよく、高密度に含まれていることを表しています。

キウイは身近な果物の中でこの値がナンバーワンなのです!

※グリーンキウイが12.5に対して、いちご9.2、バナナ8.2、柿7.5

つまり同じ量の果物を食べる場合、一番効率よく栄養が摂れるということですね♪
【3】おすすめレシピ紹介 ~ヨーグルトバーク~
9月に入ってもまだまだ暑い日が続きますね。

そこで今回はキウイを使った冷たくてヘルシーなデザートを紹介します。

水切りしたヨーグルトにお好みの果物を入れて凍らせるだけなのでとっても簡単に作れますよ!
また、キウイに含まれる栄養素は冷凍しても損なわれないのも嬉しいポイントです。

私が使った材料と作り方はこちらです。

【材料】
・プレーンヨーグルト(400g)※1
・はちみつ(大さじ2)※2
・グリーンキウイ、ゴールドキウイ、冷凍ミックスベリー(適量)

※1:市販のギリシャヨーグルト(200g)を使えば水切り不要
※2:量はお好みで調整、ジャムや砂糖でも代用可能

【作り方】
(1)ヨーグルトを一晩水切りする
※容器の口を二重にしたキッチンペーパーと輪ゴムでしばり、斜めに入る容器に入れておくと便利

(2)(1)にはちみつを加えて混ぜる

(3)クッキングシート、もしくはラップをしいた容器(バットなど)に平らに流す

※ヨーグルトのフタを使うとクッキングシートやラップいらず

(4)カットした果物などをのせ、軽くヨーグルトに埋め込んだら、ラップをかけて3~4時間冷凍庫で冷やす

(5)好みの大きさにカットして盛り付ければ完成!
キウイやベリー類の酸味とヨーグルトが合っていて、とても美味かったです。
果物以外にグラノーラやクッキーを入れたレシピもあったので、いろんなトッピングで試したくなりました。

もっと手軽にキウイを食べたい!という方には、味が落ちないうちにラップで包んで丸ごと冷凍保存するのがおすすめです。

半解凍で半分に切り、スプーンですくって食べるとシャーベット感覚で美味しく食べられますよ!
ちなみに水切りで出た水分にも栄養が含まれているので捨てずに料理などにご活用ください。(私はカルピスを混ぜて飲みました)

※1歳未満のお子様は「乳児ボツリヌス症」の危険性があるため、はちみつの使用はお控えください。
◇◆管理栄養士の独り言◇◆
子どもの頃、キウイを食べると舌がピリピリするのが嫌で、少し苦手な果物でした。

大人になってからはあまり気にならなくなり、酸味のあるものが食べたい時には毎日のように食べるようになったので不思議なものです。

キウイといえば果肉が緑色と黄色のキウイの2種類だと思っていましたが、新たに赤い果肉の品種も開発されており、糖度の高さとアントシアニンが含まれているのが特徴だそうです。

国産の赤色のキウイは9月頃から出回るそうなので、見かけたら是非購入したいと思います!
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