健康コラム

no.8
テーマ:「目」
2007年10月号
※内容は掲載当時の情報です。何卒ご了承下さい。

最近、目がかすむ、目がゴロゴロするなんてことありませんか?

今月は目です。
目にまつわるエトセトラをご紹介いたします。
【1】10月1日、今日は何の日?
「メガネの日」です。

日本眼鏡関連団体協議会が平成8年に設立され、平成10年に、目と眼鏡の啓蒙に努めるため、毎年10月1日を「メガネの日」と決定したそうです。

その他にも、10月10日は「目の愛護デー」。

昭和6年に「視力保存デー」として中央盲人福祉協会によって制定され、戦後、厚生省(現在の厚生労働省)が「目の愛護デー」と改称したそうです。

また、1963(昭和38)年の10月10日には、アイバンクが開設されました。

ちなみに、10月1日を「10-01」(もしくは漢数字で「-00-」)と書くと、両端の「1」がメガネのフレーム、内側の「0」がレンズに見立てられ、メガネのように見えます。
【2】目に優しい栄養素
パソコンやテレビゲームなどの普及につれ、目の疲れを訴える人が増えています。

特に職場でOA機器を扱う人にとっては深刻な悩みです。

ただの眼精疲労と放っておくと、肩こり、頭痛、めまい、吐き気、倦怠感など、全身の不調を引き起こす原因にもなります。

そこで、おすすめしたい目に優しい栄養素をご紹介いたします。

まずは①タウリン。
視力低下を予防、疲労物質の蓄積を抑えてくれます。
牡蠣などの貝類、イカ、タコ、魚の血合、牛乳に含まれています。

次に、肉、魚、卵、大豆製品に含まれる②たんぱく質。
体を構成する主成分で、水晶体をはじめ、目の主要部分はたんばく質で出来ています。

③ビタミンA。
目の粘膜を保護して乾燥を防ぎ、暗い所での目の働きをよくします。
うなぎ、 レバーなどの動物性食品や、人参、かぼちゃ、ほうれん草といった緑黄色野菜に多く含まれています。

④ビタミンB1は、視神経の働きを高めます。
豚肉、うなぎ、レバー、豆類、穀物類に含まれています。

⑤ビタミンB2は、目の粘膜を保護し、目の疲れを防ぎます。
レバー、卵黄、青魚、大豆製品に含まれています。

⑥ビタミンCは、毛細血管を強くし、目の充血をとってくれます。
さつま芋、キャベツ、ピーマン、ほうれん草、じゃがいもなど、野菜や果物に多く含まれます。

⑦DHA(ドコサヘキサエン酸)は、視神経の情報伝達を円滑にし、目の疲労を防いでくれます。
ブリ、サバ、イワシなど青魚に含まれています。

最後に⑧アントシアニンです。
あまり聞き慣れない栄養素ですが、ポリフェノールの一種で、抗酸化作用があり、老化予防や炎症を抑えるといった働きがあります。 
含まれる食品には、ブルーベリー、ぶどう、苺、赤紫蘇があります。

目は体調の影響を受けやすい部分なので、過労や寝不足などで疲れていると、目も疲れやすくなります。

心身のコンディションを良好に保つことも大切です。
ストレスなど精神的なことも影響します。

日頃のお食事に、意識的して目に優しい栄養をとりいれ、眼精疲労を吹き飛ばしましょう。
 
また、目を使う作業をしているときには、最低でも1時間に一度は休憩をとって目を休めるようにしましょう。

どのような栄養素でも体に良いからといって沢山摂り過ぎてしまうと、他の栄養素とのバランスを崩してしまいます。

主食、主菜、副菜を基本に、バランスよく摂りましょう。
◇◆管理栄養士の独り言◇◆
日本クリニック本社のある京都もようやく涼しくなって参りました。

今年の夏は、全国各地で最高気温を更新する日が多く、体も相当のダメージを受けていることと思います。

季節の変わり目は、夏の疲れがでてきたり、気温差で体調を崩しやすい時期です。

その日の疲れは、その日のうちに解消しましょう。

私もメガネ愛用者の一人で、日頃パソコンをよく使います。

目の乾燥やゴロゴロ感が気になります。
メガネの日にもちなんで、目をいたわってあげようと思います。

最近の私独自の健康法は、癒し系の音楽を聞きながら、眠る前のヨガ風ストレッチです。

適度なストレッチは血行を良くし、疲労回復を助けてくれます。
筋肉のコリや緊張が和らぎ、精神的にリラックスができます。

特にストレッチには、筋肉とつながっている神経に作用して、筋肉の興奮を抑え、疲労感を軽くしてくれると言われています。
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