※内容は掲載当時の情報です。何卒ご了承下さい。
梅雨が明けると、本格的な夏が始まります。
こんな季節には、さわやかなレモンがぴったりではないでしょうか。
レモンの旬は、夏ではありませんが、やっぱり暑い季節にはこのようなさっぱりとした食材が欲しくなりますよね。
今回は、そんなレモンをテーマに、歴史や栄養、簡単レシピまでたくさんの魅力をお伝えしていきたいと思います。
梅雨が明けると、本格的な夏が始まります。
こんな季節には、さわやかなレモンがぴったりではないでしょうか。
レモンの旬は、夏ではありませんが、やっぱり暑い季節にはこのようなさっぱりとした食材が欲しくなりますよね。
今回は、そんなレモンをテーマに、歴史や栄養、簡単レシピまでたくさんの魅力をお伝えしていきたいと思います。
【1】日本のレモンの歴史
日本でのレモンの栽培は、明治6年頃に静岡県で始まったとされ、熱海へ湯治に来ていた外国人が庭先に種を蒔いたのが始まりだという説があります。
ほどなくして、静岡県と気候的にも近い和歌山県にもレモンの苗木がもたらされ、栽培されるようになりました。
そして、食文化の西洋化に伴いレモンの消費は増え続け、生産量日本一の広島県や愛媛県など、瀬戸内海を中心に広く栽培されるようになりました。
しかし、1964年にレモンの輸入自由化が行われたことで、海外から安いレモンが大量に輸入されるようになり、日本のレモン栽培は大きなダメージを受けました。
さらに、主産地である広島県諸島部が寒波に襲われ、生産はさらに縮小し、国内のレモン消費はほとんどが輸入品によって占められるようになりました。
その後、食の安全性が注目され、消費者が高い品質を求めるようになったことで、輸入レモンのポストハーベスト農薬が問題視されるようになり、国産のレモンは再び注目されるようになりました。
国産のレモンは、ポストハーベスト農薬の心配がなく、中でも無農薬のものは輸入品と比べて2~4倍の高値で取引されています。
ほどなくして、静岡県と気候的にも近い和歌山県にもレモンの苗木がもたらされ、栽培されるようになりました。
そして、食文化の西洋化に伴いレモンの消費は増え続け、生産量日本一の広島県や愛媛県など、瀬戸内海を中心に広く栽培されるようになりました。
しかし、1964年にレモンの輸入自由化が行われたことで、海外から安いレモンが大量に輸入されるようになり、日本のレモン栽培は大きなダメージを受けました。
さらに、主産地である広島県諸島部が寒波に襲われ、生産はさらに縮小し、国内のレモン消費はほとんどが輸入品によって占められるようになりました。
その後、食の安全性が注目され、消費者が高い品質を求めるようになったことで、輸入レモンのポストハーベスト農薬が問題視されるようになり、国産のレモンは再び注目されるようになりました。
国産のレモンは、ポストハーベスト農薬の心配がなく、中でも無農薬のものは輸入品と比べて2~4倍の高値で取引されています。
【2】レモンの栄養
レモンと言えば、ビタミンCを含む食品の代表ですよね。
ビタミンCには強い抗酸化作用があり、活性酸素の働きを抑え、老化や動脈硬化の予防に役立ちます。
また、免疫機能を高め、風邪などの予防においても重要な役割を果たしています。
さらに、レモンの栄養で忘れてはいけないのが“クエン酸”です。
疲労回復効果でよく知られていますが、これは、疲労物質の乳酸を分解して体の疲れを取る働きがあるためです。
疲れた時に酸っぱいものが食べたくなるのは、自然と体がクエン酸を欲しがっているのかもしれませんね。
ちなみにレモンのクエン酸含有量は、果実類だけでなく全ての食品の中でもトップを誇ります。
また、レモンの皮に含まれるルチン(ポリフェノールの一種)は、血管を丈夫にしてコレステロールや血圧の上昇を防ぎ、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病を予防してくれます。
そして、なんと言ってもレモンといえばあの香りですよね。
香りの正体は、リモネンという成分です。
ルチンと同様に、皮の部分に多く含まれていて、脳の記憶を司る“海馬”の働きを活性化させてくれます。
また、リラックス効果もあることから、アロマテラピーなどでもよく使われています。
ビタミンCには強い抗酸化作用があり、活性酸素の働きを抑え、老化や動脈硬化の予防に役立ちます。
また、免疫機能を高め、風邪などの予防においても重要な役割を果たしています。
さらに、レモンの栄養で忘れてはいけないのが“クエン酸”です。
疲労回復効果でよく知られていますが、これは、疲労物質の乳酸を分解して体の疲れを取る働きがあるためです。
疲れた時に酸っぱいものが食べたくなるのは、自然と体がクエン酸を欲しがっているのかもしれませんね。
ちなみにレモンのクエン酸含有量は、果実類だけでなく全ての食品の中でもトップを誇ります。
また、レモンの皮に含まれるルチン(ポリフェノールの一種)は、血管を丈夫にしてコレステロールや血圧の上昇を防ぎ、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病を予防してくれます。
そして、なんと言ってもレモンといえばあの香りですよね。
香りの正体は、リモネンという成分です。
ルチンと同様に、皮の部分に多く含まれていて、脳の記憶を司る“海馬”の働きを活性化させてくれます。
また、リラックス効果もあることから、アロマテラピーなどでもよく使われています。
【3】壊血病
みなさん、一度は「壊血病」という病名を聞いたことがあると思います。
これはビタミンCが欠乏することで起こる病気で、“出血が止まらなくなる”という症状が現れます。
15~16世紀、大航海時代に多くの船員を死に追いやったとされる壊血病は、当時不治の病として海賊以上に恐れられていたそうです。
しかし18世紀頃、イギリス海軍の船医が、レモンやオレンジを食べさせることで、壊血病を防げることを発見しました。
それから、イギリス海軍は船にレモンの積載を義務づけるようになったという歴史があるそうです。
“そんなのは昔の病気で、今のような飽食の時代には起こらないだろう”と思ってしまいますが、実は現代でも十分に起こり得る病気なのです。
例えば、加熱調理です。
ビタミンCはとても熱に弱い性質を持っています。
“ビタミンCを豊富に含む食材だから”と意識して摂り入れているつもりでも、加熱調理ばかりしたものでは、思っているよりも十分に摂取出来ていないケースもあるのです。
また、多くの動物は、体内でビタミンCを合成することが出来ません。
壊血病をはじめ、ビタミンCの不足によって起こる様々な症状を予防するためにも、生で食べられる野菜やフルーツからビタミンCを摂取しましょう。
これからの暑い季節には、たっぷりの氷に炭酸水とレモンを絞ると、簡単レモンソーダの出来上がりです。
汗とともに失われるのはミネラルだけではありません。
ビタミンも積極的に補給して、暑い夏を乗り切りましょう!
これはビタミンCが欠乏することで起こる病気で、“出血が止まらなくなる”という症状が現れます。
15~16世紀、大航海時代に多くの船員を死に追いやったとされる壊血病は、当時不治の病として海賊以上に恐れられていたそうです。
しかし18世紀頃、イギリス海軍の船医が、レモンやオレンジを食べさせることで、壊血病を防げることを発見しました。
それから、イギリス海軍は船にレモンの積載を義務づけるようになったという歴史があるそうです。
“そんなのは昔の病気で、今のような飽食の時代には起こらないだろう”と思ってしまいますが、実は現代でも十分に起こり得る病気なのです。
例えば、加熱調理です。
ビタミンCはとても熱に弱い性質を持っています。
“ビタミンCを豊富に含む食材だから”と意識して摂り入れているつもりでも、加熱調理ばかりしたものでは、思っているよりも十分に摂取出来ていないケースもあるのです。
また、多くの動物は、体内でビタミンCを合成することが出来ません。
壊血病をはじめ、ビタミンCの不足によって起こる様々な症状を予防するためにも、生で食べられる野菜やフルーツからビタミンCを摂取しましょう。
これからの暑い季節には、たっぷりの氷に炭酸水とレモンを絞ると、簡単レモンソーダの出来上がりです。
汗とともに失われるのはミネラルだけではありません。
ビタミンも積極的に補給して、暑い夏を乗り切りましょう!
◇◆管理栄養士の独り言◇◆
ジャムとはまた違った美味しさが魅力の“レモンカード”。
名前は聞いたことがあるけれど、どんなものだろう?
という方もいらっしゃるかもしれませんね。
レモンカードは、イギリス発祥の伝統的なスプレッド(塗るもの)です。
“カード”は「固まる」と言う意味で、レモン・卵・バター・砂糖を湯煎にかけて、ペースト状にしたクリームです。
実は、自宅でも簡単に作ることが出来ますので、その作り方をご紹介したいと思います。
【材料】
・レモン:2個
※無農薬で防腐剤を使用していないもの
・卵:2個
・バター:100g
・グラニュー糖:200g
【作り方】
1)レモンの皮をおろし金ですりおろす(1個分)
※ 白い部分は苦味があるためすりおろさないこと
2)レモンの果汁を絞り、卵は溶いてザルで濾しておく
3)2)とバター、グラニュー糖をボウルに入れ、
ゆっくりかき混ぜながら15分程度弱火の湯煎にかける
4)とろっとしてきたら、火からおろし、すりおろした皮を加えて混ぜたら完成
熱いうちに熱湯消毒した瓶に入れて、保存しましょう。
おすすめの食べ方は、レモンバターチキンです。
パリッと焼いた鶏肉に、レモンカードをつけるだけで、お店のような味になりますよ。
そのまま、パンに挟むと朝ごはんにもピッタリ◎!
是非、色々な食べ方にチャレンジしてみてください。
名前は聞いたことがあるけれど、どんなものだろう?
という方もいらっしゃるかもしれませんね。
レモンカードは、イギリス発祥の伝統的なスプレッド(塗るもの)です。
“カード”は「固まる」と言う意味で、レモン・卵・バター・砂糖を湯煎にかけて、ペースト状にしたクリームです。
実は、自宅でも簡単に作ることが出来ますので、その作り方をご紹介したいと思います。
【材料】
・レモン:2個
※無農薬で防腐剤を使用していないもの
・卵:2個
・バター:100g
・グラニュー糖:200g
【作り方】
1)レモンの皮をおろし金ですりおろす(1個分)
※ 白い部分は苦味があるためすりおろさないこと
2)レモンの果汁を絞り、卵は溶いてザルで濾しておく
3)2)とバター、グラニュー糖をボウルに入れ、
ゆっくりかき混ぜながら15分程度弱火の湯煎にかける
4)とろっとしてきたら、火からおろし、すりおろした皮を加えて混ぜたら完成
熱いうちに熱湯消毒した瓶に入れて、保存しましょう。
おすすめの食べ方は、レモンバターチキンです。
パリッと焼いた鶏肉に、レモンカードをつけるだけで、お店のような味になりますよ。
そのまま、パンに挟むと朝ごはんにもピッタリ◎!
是非、色々な食べ方にチャレンジしてみてください。
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