健康コラム

no.120
テーマ:「ふきのとう」
2017年2月号
【1】ふきのとうって何? 【2】ふきのとうの栄養について 【3】ふきのとうをおいしく食べよう! ◇◆管理栄養士の独り言◇◆
【1】ふきのとうって何?
みなさん、ふきのとうとは、どのようなものかご存知でしょうか。最近はなかなか目にする機会も減っていますよね。私は小学生の頃に見たのが最初で最後です。ちなみに漢字で書くと「蕗の薹」です。書くのはもちろん、読むのも難しいですね。

では、話を元に戻します。ふきは、キク科フキ属の多年草で、日本原産の山菜であり、全国の山や野に自生しています。ふきのとうは、ふきのつぼみの部分です。雪解けを待たずに、いち早く春を告げる山菜で、土の中から、葉よりも先につぼみをのぞかせます。そして、開花前、もしくは開花直後のものを摘み取ります。

香りやほろ苦さとともに春の訪れを感じさせてくれる山菜として人気です。
【2】ふきのとうの栄養について
春の訪れを感じさせてくれるふきのとう。さて、どのような栄養素が含まれているのでしょうか。ふきのとうには、カリウムなどのミネラルやビタミンE、食物繊維が比較的多く含まれています。

◎ビタミンE・・・抗酸化作用があり、また、女性ホルモンの分泌に深く関わります。

◎カリウム・・・ナトリウムや老廃物を体外に排出するため、足のむくみの軽減や、高血圧の予防に役立ちます。

◎食物繊維・・・腸内の善玉菌の増殖を促進し、便のかさを増やしたり、腸内環境を整える働きがあります。また、血糖値の急激な上昇を防いだり、コレステロールの吸収を抑制するなど、生活習慣病の予防に関わります。

また、ふきのとうの香り成分はフキノリドと呼ばれ、消化液の分泌を促進し、胃腸の働きをサポートします。さらに、ふきのとうの苦み成分の1つであるケンフェロールは、免疫機能の強化に関わります。

先ほど、ふきのとうはキク科であるとお話ししましたが、一般にキク科の植物には薬効があるものが多く、古くからふきも薬効食品のひとつとして知られています。

ふきを煎じて飲めば、咳を鎮めるなど呼吸系の働きを助ける作用がありますし、しぼり汁は止血作用があると言われています。さらに、ふきには、整腸作用があることも知られているので、冬眠から目覚めた熊は、最初にふきやふきのとうを探して食べると言われています。動物もその良いところを知っている「ふき」や「ふきのとう」。私たちも健康維持のために食べてみませんか。
【3】ふきのとうをおいしく食べよう!
せっかくふきのとうを食べるなら、おいしく食べたいですよね。陽に当たっていないふきのとうは、色が黄色っぽく、苦みが少ないため、そのまま炒め物やてんぷらにして食べることが出来ます。しかし、陽に当たると、だんだん緑色になり、苦みやアクが出てきますし、市場に出回るふきのとうは、ほぼ緑色になってからのものなので、基本的には下ごしらえが必要になります。

下ごしらえには、塩を加えて茹でるものや、冷水につけておくもの、重曹を加えて茹でるものなど様々な方法があります。今回は重曹を加えるものをご紹介します。

沸騰したお湯に重曹を加えて茹で、柔らかくします。その後、冷水にとります。水を取り替えながら、30分~3時間程度つけてから、料理に使ってください。
※苦みを楽しみたい方は短めに、苦みが苦手な方は長くつけてください。
下ごしらえが終わった後に、ふきのとうのてんぷらや、味噌やみりん、塩を加えて炒めたふきのとう味噌を作ってみてください。
◇◆管理栄養士の独り言◇◆
みなさんは「ふきのとう」を食べたことがありますか。私は、食べたことがありませんでした。食べたことがないので、今回ご紹介するにあたり、実際に食べてみました。とは言っても、生の「ふきのとう」は、まだ出回っていないので、ふきのとうの漬物を食べました。苦いかなと思っていましたが、意外と苦くも青臭くもなく、おいしく食べることが出来ました。今後、ふきのとうが出回る季節になったら、てんぷらを作ろうと考えています。

また、「ふきのとう」といえば、国語の教科書を思い出しませんか。あのお話を読んで、小学生の私は「ふきのとう」を知り、いつか食べてみたいと思っていました。小さい頃に食べていたら、ほろ苦さが口に合わなかったかもしれませんが、大人になって食べることで、お話の懐かしい気持ちとおいしさを味わうことが出来ました。こちらのお話についても気になられた方は調べてみてください。

今年、ふきのとうが芽を出すのはいつの頃でしょうか。春が待ち遠しいですね。