健康コラム

no.165
テーマ:「米」
2020年11月号
※内容は掲載当時の情報です。何卒ご了承下さい。

“〇〇の秋”と聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか?

食いしん坊の私は…
もちろん“食欲の秋!!!”です!

いろいろとおいしいものがありますが、食欲の秋といえば…新米ですよね!!
(私だけかもしれませんが…笑。)

年々、「米よりも小麦が好き」という方が増え、ごはん好きとしては悲しいです。
しかし!詳しく知ることで、ごはん好きが増えるといいなぁ…と思い、収穫シーズンは終わりましたが、今回は“米”について見ていきましょう♪
【1】イネの種類は何種類?
米は、小麦やトウモロコシと並び、世界三大穀物と呼ばれ、世界の約半数の人が主食にしていると言われています。

そんな“米”ですが、実はイネの種類としては大きく分けると“3種類”しかありません。

ジャポニカ種とインディカ種、これらをかけあわせた中間種であるジャバニカ種に分けられます。


★ジャポニカ種

~特徴~
丸みのある粒で、炊くと粘りとつやが出る。

~おもな産地~
日本や朝鮮半島、中国東北部


★インディカ種

~特徴~
細長い粒で、粘りが少なくさらっとしている。
世界で最も生産量が多い。

~おもな産地~
中国中南部、東南アジアからインドにまたがる地域


★ジャバニカ種

~特徴~
長くて幅もある大粒で、インディカ種よりも粘りがある。

~おもな産地~
東南アジアの島々、ブラジルなど


日本で育てられているのは、主にジャポニカ種です。
次は、銘柄について見ていきましょう!
【2】味が好き?名前が好き? 自分好みの銘柄を見つけよう♪
最近、スーパーやCMで見慣れない銘柄を目にする機会が増えたように思います。

私が小さい頃は、「コシヒカリ」「あきたこまち」などしか聞いたことがなかったような…。

日本全国津々浦々、その土地に合わせ、育てやすいものを作ることによって、2019年時点で、約950品種銘柄があります。(うるち玄米+もち玄米)

その中で、昔からよく聞いたり、私が気になったものをいくつかご紹介します。


★コシヒカリ
鮮やかなあめ色に熟する越(こし)の国(敦賀湾から津軽半島まで)の品種であることから名付けられ、全国的に知られています。
各地でつくられていますが、特に新潟産が人気。
特徴は、甘みと強い粘りです。


★あきたこまち
秋田生まれの美人“小野小町”にちなみ、名付けられました。
コシヒカリを改良してつくられています。
甘みと粘りがあり、さらに、しっかりと粒を感じることが出来ます。
 

★きぬひかり
炊き上がりがとても美しく、シルクのような輝きを持つことから名付けられました。
近畿で多く栽培されています。
粘りが少なく、あっさりした味です。


★森のくまさん
【森の都】とも言われる【熊(くま)本】で【生産(さん)】されたというところから、名付けられました。
見た目はやや細長い粒で、もちもちした食感が特徴的です。
 

★ゆめぴりか
“日本一おいしい米を”という北海道の方々の【夢】に、アイヌ語で美しいを意味する【ピリカ】を合わせて名付けられました。
ほどよい粘りとやわらかさがあり、北海道の米はおいしくないという声を打ち破ったとも言われています。


★富富富(ふふふ)
【富山の水】、【富山の大地】、【富山の人が育てた富山づくしのお米】であること、また、食べた人が【ふふふ】と幸せな気分になってほしいというところから名付けられました。
 

私の家の近くにお米屋さんが経営しているハンバーグ店があり、そこは日によって提供されるお米が変わります。
何度か行っていますが、私の好みは「コシヒカリ」でした。

上記に挙げたお米は食べたことがないものが多いので、機会があれば食べてみようと思います。
【3】ごはんのいや~な臭いの原因は?
ごはんの嫌な臭いの原因は様々ですが、“炊飯器での長時間の保温”が一番多いと考えられます。

炊飯器の保温では、ごはんの温度を約70℃に保っています。
そのまま保温を続けると…お米の中の糖とアミノ酸が反応する「メイラード反応」が起こり、黄ばみや臭いが発生します。
炊き上がり2時間を目安に食べるようにしてください。

それまでに食べきれない量を炊くのであれば、1膳ずつ小分けにして冷凍しましょう。
保温を続けるよりも、炊き立てごはんを冷凍し、必要な時にそれを解凍して食べる方がおいしいです。

他に考えられる臭いの原因は…

●米の保管の際に、臭いのきついものと一緒に保管している
●米を十分に洗えておらず、ぬかの臭いがしている
●炊飯器のふたなどをきれいに洗えておらず、細菌が繁殖している
●保温時にしゃもじを中に入れたままにしていて、プラスチックの臭いがしている

なども考えられますので、今一度確認してみてください。
◇◆管理栄養士の独り言◇◆
冒頭にも書きましたが、私の中では“食欲の秋”=“新米”となるくらいごはんが大好きです。
ごはんがこの世からなくなると死んでしまいます…笑。

ごはん好きなのですが、銘柄にはあまりこだわりはなく、自分がおいしいと思ったものを食べています。
そこまでこだわりがないのは、知り合いの方から安く譲っていただくお米がおいしいからかもしれません。
母に聞くと、わが家の米は、「きぬひかり」でした。

ただ、炊き方にはこだわっていて、土鍋を使って炊いています。
私が使っている炊飯用の土鍋は、火加減も不要でめちゃくちゃ簡単に炊くことが出来ます。

『〇合であれば目安は●分』、『湯気が出て1分後に火を止め、そこから20分蒸らす』とタイミングの指定までありますので、水の量さえ間違えなければ、いつでもおいしいごはんが食べられます。

おすすめは炊飯用の土鍋ですが、少し値が張りますので、まずは、お持ちの鍋で炊いてみるのもひとつです。
土鍋でなくてもおいしく炊けますよ!(炊き方は下記参照)
私も久しぶりに土鍋以外で炊きましたが、つやっつやのごはんが出来上がりました!


1)米を研ぐ
ごしごし洗うのではなく、軽くかき混ぜるようにやさしく洗いましょう。

2)米の容積×1.1倍程度の水で浸漬させる(30~60分) 
『1合炊く際に必要な水の量=約200ml』
米が水を吸って、白くなればOKです。

※ひと手間加える方は、浸漬する際の水の量は分量外とし、米に十分な水を吸わせる。
その後、ざるにあげて、水を切ってから鍋にうつし、炊飯する水の量を加えて炊く。
十分浸漬させていれば、米と同量(容積)程度でよい。
1合=180ml

3)炊き始める
●中火で加熱を始める
●沸騰後、弱火で10分程度加熱
●10分ほどふたをしたまま蒸らす

4)ふたを開けて、しゃもじでかき混ぜる
ごはんの粒をつぶさないように、やさしくふわっと混ぜる。

※底が薄いものは焦げやすいので、気をつけてください。


昔と比べ、お米が好きな方も減り、米よりもパンや麺類など小麦をよく食べるという方も多いですよね。
ごはんが嫌いな理由は様々だと思いますが、中には、炊飯器で保温されたごはんのにおいが嫌い…という方もいますので、そのような理由であれば、一度鍋で炊いたごはんを食べてみてほしいです!

あまーいごはんの香りが食欲をそそりますよ♪

常々思ってはいましたが、今回の健康を作りながら、やはり私は“グルテンフリー”は出来ても“糖質制限”は出来ないな…と思う今日この頃です。
(いずれも私が過去にお伝えした内容です。)

気になられた方は、ぜひこちらも♪
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