健康コラム

no.167
テーマ:「腸活」
2021年1月号
※内容は掲載当時の情報です。何卒ご了承下さい。
【1】「腸活」とは?
「腸活」とは、腸内環境を整えて、健康な体を手に入れることをいいます。

腸は食べ物を消化して栄養を吸収し、そこで出た残りカスや老廃物を排出してくれる臓器であることは、みなさんご存じかと思います。

実はその他にも様々な機能を持っており、免疫機能の調整や神経伝達物質の合成なども行う“体の陰の支配者”とも呼ばれている臓器なんです!

私たちの体には、病原菌やウイルスを排除する免疫細胞が存在していますが、なんと、全免疫細胞の約70%は腸に存在しています。

さらに、セロトニンやドーパミンなど、幸福ホルモンと呼ばれる神経伝達物質を合成するのも腸であり、特に睡眠に深く関係するセロトニンは約95%が腸で作られています。

腸活をすることで、免疫機能や精神面の健康も整い、美肌、体重コントロール、アレルギーや風邪の予防・改善など、体に嬉しいたくさんのメリットが期待できます!

腸内環境についてはこちらのメルマガもご参考ください。
【2】腸活の味方!シンバイオティクス
腸活には、「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」を含む食品が欠かせません。

それぞれを説明すると…

●プロバイオティクス:人の体にいい影響を与える生きた微生物

●プレバイオティクス:善玉菌を増殖させる働きを持つ食品成分

という意味の言葉です。

この2つを一緒に摂取し、腸内環境にアプローチすることを「シンバイオティクス」といい、腸内で善玉菌が増え、免疫機能の強化が期待できます。

また、免疫機能が強化されれば、アレルギーの改善にも高い効果を期待できることから、アレルギー関連の治療においても近年注目されています。

【プロバイオティクスを含む食品】
ヨーグルト・チーズ・漬物・納豆・味噌・キムチ・乳酸菌飲料など

【プレバイオティクスを含む食品】
キノコ類・豆類・野菜類・玄米・たまねぎ・にんにく・ねぎ・バナナ・コーヒーなど

ヨーグルト・バナナ・豆乳を使ったスムージーや、きのことキムチの炒め物、納豆とたまねぎのオムレツなど、シンバイオティクスの組み合わせは様々です♪

法則を覚えればアレンジは簡単ですので、ぜひお食事を選ばれる際の参考にしていただければと思います!
【3】日本の伝統食のちから~発酵菌~
腸内環境に良い影響を与える食品は様々ですが、特に日本の伝統食には腸内細菌を増やし、免疫機能を高める食品が多く存在します。

それらの食品によく含まれているのが「発酵菌」です!

味噌やしょうゆをはじめ、酢・みりんなどの調味料や、納豆、ぬか漬け、酒盗、なれずし、日本酒、焼酎などの様々な食品が、善玉菌の力を使って発酵して作られます。

中でも特におすすめしたい食品は、普段の生活でも馴染み深い「納豆」です。

納豆は、納豆菌によって大豆を発酵させた食品です。

納豆独特の粘りの正体は、納豆菌が分解した大豆たんぱくで、ここに旨味成分が詰まっています。(苦手な方も多いかもしれませんが…。)

大豆は、たんぱく質・脂質・炭水化物の他に、各種のミネラルやビタミンをバランス良く含む非常に栄養豊富な食材です。

納豆は、大豆の栄養素をまるごと摂取できるだけでなく、発酵させることにより生じた納豆独自の栄養素【ナットウキナーゼ】をも含む、スーパーフードなんです!

●ナットウキナーゼ:血行を良くし、血管系の病気の予防効果がある

また、納豆菌は胃酸に強い性質を持っているため、胃酸で死滅することなく大腸まで届きます。

腸内に届いた納豆菌は、乳酸菌のエサになったり、腸内細菌の活動をサポートすることで、腸内環境を整えてくれます。

納豆についてはこちらのメルマガもご参考ください。
◇◆管理栄養士の独り言◇◆
厳しい冬を元気に乗り越えるために、「腸活」に加え、体をあたためる「温活」を始めています!

今まではシャワーで済ませてしまいがちだったお風呂の時間も、しっかり湯船に浸かり、食事も具だくさんのお味噌汁などの腸活を意識したメニューを取り入れています。

「バナナと黒ゴマの豆乳ホットスムージー」と「納豆とキムチの温やっこ」がお気に入りのシンバイオティクスメニューです☆

混ぜるだけ・のせるだけの簡単メニューですので、ぜひお試しください!

腸活と温活のおかげか、お腹の調子も以前より良く、末端の冷えも軽減されているような感覚があります。

冬はインフルエンザなどの心配もあるので、免疫機能を整えるためにもこのまま続けていこうと思います!