健康コラム

no.163
テーマ:「歯の健康」
2020年9月号
※内容は掲載当時の情報です。何卒ご了承下さい。
【1】全身に影響する口腔トラブル
口腔トラブルの代表といえば、「虫歯」と「歯周病」です。

特に歯周病は、進行すると歯を失うだけにとどまらず、歯周病菌が血液をめぐって体の各臓器に悪影響を及ぼすことが指摘されています。

歯周病菌の恐ろしいところは、血液中でもしばらく生きることのできる、特殊な細菌であるという点です。

歯茎から血管の中に侵入し、毒素を出しながら血流に乗って全身をめぐり、やがて体内の臓器に影響を及ぼし、脳卒中・認知症・狭心症・心筋梗塞・肺炎・糖尿病・骨粗鬆症・リウマチ・がんなどの様々な病気のリスクを高めてしまいます。

他にも、口腔トラブルで多いものが「歯ぎしり」や「食いしばり」です。

ギシギシといった音がしない場合もあり、自覚症状が無いケースも多くあるようです。

歯ぎしりや食いしばりを放っておくと、顎関節症や歯周病の悪化に繋がることもあるほか、日中の眠気や集中力低下を招く「睡眠時無呼吸症候群」との関連も深いと言われています。

肩こりや頭痛の原因にもなり、あらゆる全身の不調に繋がる危険な悪習慣です。

歯周病についてはこちらのメルマガもご参考ください。
【2】悪習慣チェックリスト
口腔環境の悪化は、日頃の何気ない習慣や癖が大きく関わっています。

全身の健康のためにも、早めに改善していくことが大切です!

各トラブルの原因となる習慣がご自身に当てはまるか、是非チェックしてみてください。

【歯周病・虫歯】

□不規則な食習慣
□歯磨きに要する時間が短い
□喫煙
□ストレスを溜めやすい
□全身疾患
□薬の長期服用
□肥満


【歯ぎしり・食いしばり】

□ストレスを溜めやすい
□噛み合わせが悪い
□やわらかい食べ物を好む
□食事のとき、片方で噛む癖がある
□頬杖をつく癖がある
□横に向いて寝ている
□足をよく組む
□姿勢が悪い、猫背である

当てはまる項目はありましたか?

各トラブルで、3つ以上当てはまる方は要注意です。

意識して変えられる悪習慣は正しながら、歯の健康を維持していきたいですね!
【3】口腔トラブル予防法!
特にお悩みの方が多い歯周病は、歯垢(細菌の固まり)によって歯茎が炎症を起こすことから始まります。

口の中で、細菌はバイオフィルムという薄い膜を作って歯に張り付いています。

バイオフィルムは薬品が効きにくいので、毎日の丁寧な歯磨きや定期的に歯科医院に通い清掃してもらうことが有効な予防法です。

また、糖尿病などの全身疾患がある場合、身体の防御機構が低下することで歯周病になりやすくなります。

生活習慣病などの病気にも気をつけながら、前項目の“悪習慣リスト”の行動をしないよう心がけることが大切です。

歯ぎしりや食いしばりの予防法としては、睡眠時にマウスピースを装着し、上下の歯が直接当たらないようにする方法が有効ですが、簡単にできる方法としては「腹式呼吸法」や「自己暗示法」があります。

●腹式呼吸法…寝る前に体全体をリラックスさせ、緊張による歯ぎしりを改善させる効果がある。

●自己暗示法…寝る前に「歯ぎしりをしたら目を覚ます!」といった自己暗示をかけることで、長時間の歯ぎしりを防止することに繋がる。

効果には個人差がありますが、お悩みの方はいくつかの方法を試していただければと思います!
◇◆管理栄養士の独り言◇◆
私は元々、「左を向いて寝る」「左側で食べることが多い」など左に偏った行動が多く、このことも一因となり顎関節症になってしまったことがあります…。(今は完治しています♪笑)

左に偏っていたことに全く気付いておらず、自覚のない悪習慣の怖さを実感しました。

【からだの健康は歯と歯茎から】と言われるほど、歯の健康は大切です!

80歳になっても自分の歯を20本以上保つこと(8020運動)が提唱されていますが、現在は「60歳で自分の歯を24本以上保つこと」「40歳で自分の歯をすべて保つこと」も目標とされています。

健康に、食べ物を美味しく楽しむためにも、歯を大切に守りましょう!