健康コラム

no.32
テーマ:「口唇ヘルペス」
2009年10月号
※内容は掲載当時の情報です。何卒ご了承下さい。
【1】口唇ヘルペスの原因は?

口唇ヘルペスの原因は、「単純ヘルペスウィルスⅠ型」というウィルスです。このウィルスは、感染力が強く、直接的な接触のほかにも、ウイルスの付いた食器などを介しても感染の恐れがあります。そのため、親子や、夫婦など、親密な間柄で感染することが多く、これが俗称「愛のウィルス」の所以です。初めて単純ウィルスⅠ型に感染し、その人に抗体ができたとしても、ウィルスは神経節にひそみ、何らかのきっかけで機会があれば、暴れだして、再発を繰り返すのが特徴です。再発は、年に1~2回が多いようです。通常は、再発のたびに軽症化し、水ぶくれも小さくなり、患部も狭い範囲におさまるとされています。何度も再発した人は、皮膚が赤くなる前に、唇や口の周りのピリピリ、チクチク、ムズムズといった違和感で、自分でも再発の兆しがわかることが多いようです。
【2】再発のきっかけは?

口唇ヘルペスの症状が現れやすいのは、風邪で発熱したとき以外にも、疲労、紫外線、胃腸障害、ストレス、老化、何らかの薬を服用しているときなど、体が弱っている時です。紫外線は、皮膚にダメージを与え、極端な寒さや冷たい風は、唇や口の周りの敏感な部分を乾燥させ、口唇ヘルペスの再発の引き金になります。 唇のけが(口腔部分の外傷)も、再発誘因となりえます。 また、月経によるホルモンの変化は、身体の免疫機能を弱める可能性があります。このように、体力、抵抗力、免疫機能が落ちてくると、ちょっとした刺激で潜伏しているウィルスを再び活性化させ、再発を繰り返してしまうのです。

早い時期に治療をはじめるほうが、治りも早くなります。再発の予感がしたら、あるいは、口唇ヘルペスの症状が出たら、早めに専門医へ相談しましょう。
【3】日常生活で気をつけたいこと
口唇ヘルペスでの日常生活で気をつけたいことは、①再発をおさえ、②他の人にうつさないことです。

具体的には、
「①再発をおさえる」には、食事は栄養のバランスを考えてきちんと摂り、適度な運動習慣をつけ、基礎体力を高めておきましょう。ストレスは溜め込まないよう、適度な息抜きを心掛け、精神面の健康も保ちましょう。

「②他にうつさない」には、
症状が出ている間は、ウィルスの量も多く、感染源になるので、人との接触に注意しましょう。相手が抗体を持っていて抵抗力がある場合には、発症しないか、発症しても軽症で済みますが、新生児、アトピー性皮膚炎の方、病気などで免疫機能が低下している方の場合には、重症化しやすいので、特に注意が必要です。自分でも別の部位に感染を広げる可能性があるので、むやみにあちらこちらに触れないように気をつけてください。患部に触れた後は手を洗い、他の人が患部に接触しないように気をつけたり、食器やタオルなどの共有は避けましょう。食器は洗剤できちんと洗い、タオルは他の洗濯物と一緒に洗って構いませんが、日光によく当てて、乾かしましょう。

それでも再発してしまったら、
まずは、日頃の食生活を見直してください。
・お食事の時間は規則的ですか?
・お酒は適量ですか?
・主食、主菜、副菜が揃ったお食事ですか?

季節の変わり目、旅行に行くと必ず再発するなど、再発の原因を探り、対処方法を知ることも大切です。十分な栄養と十分な休息、これが再発防止のポイントです。
◇◆管理栄養士の独り言◇◆

女性の顔の中で、男性が最もセクシーだと感じるパーツは「唇」で、 41.2%。あるメーカーがインターネット上で、全国に住む20~59歳の男女400名を対象に行った調査の結果です。同調査結果によると、男性が女性の顔のパーツでセクシーだと感じるのは、1位「唇」ですが、女性にも「女性の顔のパーツでセクシーだと思う部分は?」と同じ質問をしたところ、1位は同じく「唇」でした。さらに、会話をするときについ「口元」や「唇」を見てしまったことがあると答えた人が、男女合わせて85.3%(男性のみだと88.0%)にのぼり、男性が挙げるその理由として、35.8%と最も多かったのは、「セクシーだと感じ、つい見とれてしまった」という回答だったそうです。

そんな魅惑的な「唇」。とてもデリケートで、これから冬に向け乾燥しやすく、トラブルを起こしやすい箇所です。口唇ヘルペスを予防して、綺麗な唇をキープするためにも、十分な栄養と十分な休息。毎日心がけたいものですね。