健康コラム

no.74
テーマ:「黄砂」
2013年4月号
※内容は掲載当時の情報です。何卒ご了承下さい。
【1】黄砂対策は花粉対策?
黄砂とは、中国などの砂漠や乾燥地帯の砂塵が砂嵐などによって上空に舞い上げられ、偏西風によって日本に運ばれてくる粒子状の砂、あるいはそれらの気象現象のことです。

元々は砂…にも関わらず、黄砂の多い時季になると体調を崩したり、アレルギーのような症状が出るのはどうしてでしょうか。

黄砂そのものは粒子状の砂なので、アレルギー物質ではありませんが、大気中の汚染物質やアレルギーを引き起こす微生物などが付着しているといわれています。

そのため、アレルギー反応を敏感にさせたり、粒子が小さいため、肺や気管に入り込み、健康に様々な影響を及ぼす可能性があることもわかっています。

対策としては、何よりも「持ち込まない」「吸い込まない」この2つがポイントです。

では日常生活の中でどんなことに気をつければよいか、詳しく見ていきましょう。

≪部屋にいるとき≫
●窓の開閉や換気は最小限にしましょう
●洗濯物は部屋干しにしましょう
●空気清浄機を利用しましょう
●おそうじは掃除機でなく水ぶきしましょう
●飛散量が多い日や時間帯は外出を控えましょう

その日の黄砂の飛散量は気象庁のHPでも確認することが出来ます。
≪外に出るとき≫
●帽子をかぶって、髪は束ねましょう
●ほこりを払いやすい、つるつるした生地の服を着ましょう
●メガネやマスクを着用しましょう

≪帰宅時≫
●服や帽子についた黄砂をブラシで払ってから家に入りましょう
●うがい、手洗い、洗顔をしましょう

黄砂対策と花粉症対策には大きな違いはありませんが、黄砂は花粉より粒子が小さいため、花粉用のマスクでは粒子が通過してしまいます。

マスク着用の効果については環境庁HPもご参考ください。
【2】マスクの効果も付け方次第
外に出るときに心がけたいのが、メガネやマスクの常備です。

そして、黄砂による体調不良を軽減させるためには、マスクは正しく付けることが大切です。

どんなマスクでも、ただ単にマスクを付けるだけでは、顔とマスクとのすき間から黄砂が入り込みやすくなり、フィルター効果が半減してしまいます。

ポイントは、顔にフィットさせてすき間を作らないこと!
すき間の空きやすい部分は次の3点です。

①鼻の部分
鼻の部分のワイヤーは、指で押さえて鼻の形に沿わせましょう。
あらかじめワイヤーを折り曲げておくと、さらにフィットしやすくなります。

②左右の側面
側面は一番すき間が空きやすい部分です。
耳のひもが長い場合は、結ぶなど調節して顔と密着させましょう。

③あごの部分
プリーツ式のマスクの場合、下あごまで包むようにかぶせましょう。
伸ばしすぎるとすき間が出来ることがあるので、注意が必要です。

※詳しい着用方法については、それぞれマスクに記載された内容をご確認の上、ご使用ください。
【3】体の外からも中からも黄砂対策
黄砂や花粉といえば、「いかに入り込ませないか」「除去するか」といった体の外からの対策に目が向きがちですが、黄砂・花粉対策には、私たちの体の中に備わっている免疫機能も関係しています。

「季節の変わり目は体調を崩しやすい」といいますが、春は特に寒暖の差が大きい季節。
免疫機能も低下しやすいのです。

黄砂や花粉などによるアレルギー症状を少しでもやわらげるためには、日頃から体内の免疫機能を整えておくことも大切です。

疲れが出やすい今の時季だからこそ、体の中からもしっかり対策しておきましょう。
◇◆管理栄養士の独り言◇◆
先月、耳鼻科へ行ったのですが、順番待ちの方でいっぱいで玄関に靴を置くスペースすらありませんでした。

今やこんなにたくさんの方がアレルギー症状で悩んでいらっしゃるのかとびっくりしています。

少し前だと、マスクといえば風邪を引いている人が周囲の人に感染さないよう付けるもの…といったイメージでしたが、外からの黄砂や花粉、ウイルスなどから自分を守るために利用される方も増えているようですね。

最近では、マスクも大人用・子ども用といった大きさの違いだけでなく、「立体構造でより顔にフィットしやすい形」や「微粒子まで防ぐ高機能」のマスク、また「化粧が落ちにくい」タイプのものなど、多様な性能のマスクが登場しているようです。

日常生活の中で出来ることから、黄砂対策を取り入れてみてくださいね。

春は体調を崩しやすい時季でもありますが、さまざまな始まりの季節でもあります。
皆様が元気に春を過ごせますよう、心よりお祈り申しあげます。