健康コラム

no.211
テーマ:「ブロッコリー」
2024年10月号
2026年から“指定野菜”に追加されることが発表されたブロッコリー。

指定野菜が追加されるのは1974年のじゃがいも以来、およそ50年ぶりだそうです。

ブロッコリーの出荷量はこの10年間で3割、20年間でおよそ倍増しており、食卓には欠かせない野菜となっています。

人気を集めるブロッコリーについて今回は取り上げます!
【1】“指定野菜”になるとどうなる?
農林水産省は特に消費量が多く、国民生活に重要な野菜を“指定野菜”と定めています。

現在の指定野菜は以下の14品目です。

キャベツ、きゅうり、さといも、大根、玉ねぎ、トマト、なす、にんじん、ねぎ、白菜、じゃがいも、ピーマン、ほうれん草、レタス

指定野菜に追加されると、価格が下落した際に大規模な生産者に支払われる補助金が手厚くなり、安定した供給につながるとされています。

また、これによりブロッコリーを栽培する農家が増え、価格が下がることも考えられます。

生産者・消費者どちらにも嬉しいですね。
【2】ブロッコリーに含まれる栄養
ブロッコリーは緑黄色野菜であり、たんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊維などをバランス良く含んでいます。

欧米では「栄養の宝石」とも呼ばれているのだとか。

また、野菜の中ではたんぱく質がトップクラスに多く、低糖質であることから筋トレに励んでいる方にも大人気。

かさもあって、満足感もあり、お弁当のおかずにもぴったり!
出荷量が増えているのも納得です。

なかでも注目したいのは茎(芯)の部分です。

房と同じく栄養豊富でカリウムやカルシウムも多く含まれますが、「固くて美味しくない」「めんどくさくて捨てている」という声もしばしば…。

そんな方におすすめしたいのが、ブロッコリーの茎を使ったザーサイです。

作り方は茎を薄くスライスした後、2分レンチンして調味料と和えるだけ!
ブロッコリー特有のえぐみも無く、食感もまさにザーサイで驚きです。

ご飯のお供にもお酒のアテにもぴったり!

「ブロッコリー ザーサイ」で検索してみてください♪
【3】ブロッコリーの洗い方
皆さんはブロッコリー、どんな風に洗ってますか?

アブラナ科の野菜は虫がつきやすく、房の部分はサッと洗うだけではゴミや虫など残ってしまうことも…。

スーパーでブロッコリーを買うとポリ袋に入れることが多いですよね。

そのポリ袋を活用した洗い方がこちら!
ブロッコリーを入れたまま、水を入れてシャカシャカふるだけ。
流水よりもしっかり洗えますよ。

※余分な茎や葉は取り除きましょう
※ポリ袋が破れていないかご注意ください

数年前、茹でたブロッコリーを食べようとしたら、房の裏側に小さな虫がついていたことがあり、ちょっとしたトラウマになりました。

洗って、さらに茹でていても気づかないもんなんだな…と驚きます。

皆さんも、買う時には裏側のチェックや洗い方にお気をつけください。
◇◆管理栄養士の独り言◇◆
「最近ブロッコリー高いな~」と思われている方、多いのではないでしょうか。

9月は全国的にブロッコリーが品薄になりがちで、毎年値段が上がりやすい時期なのだそうです。

ブロッコリーの旬である秋冬にかけて出荷量が増え、値段も落ち着く傾向にあるそうなので、今から待ち遠しいですね。

いろんなものが高くなっている今だからこそ、茎も上手く活用しながら美味しく食べたいと思います!
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