健康コラム

no.210
テーマ:「モロヘイヤ」
2024年8月号
エジプト原産のモロヘイヤは、アラビア語で「王様だけのもの」という意味。

その名の通り、王の病気の特効薬として使用されたほか、優れた美容効果からクレオパトラも好んでいたとの逸話があります。

日常的に使用する食材ではないので、買ったことが無い・食べたことが無い方も多いのでは?

モロヘイヤの旬は短く、食べられるのは今の暑い時期だけ!

美味しく食べて、夏を乗り切りましょう♪
【1】モロヘイヤの効用
モロヘイヤには、β-カロテン・ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンEなどをはじめ、カリウム・鉄・食物繊維などの各種栄養素が桁違いのレベルで含まれています。

特に“β-カロテン”と“カルシウム”は、緑黄色野菜の中でトップクラスの含有量です。

【β-カロテン】
活性酸素の作用を抑えて、細胞の老化を予防する。

【カルシウム】
骨粗鬆症の予防やストレスの軽減に役立つ。

また、モロヘイヤの大きな特徴は、刻んだ時に出るネバネバの成分。
その正体は、マンナンなどの多糖類です。

血糖値やコレステロールの上昇を抑える働きがあるので、糖尿病や動脈硬化の予防効果が期待できるといわれています。
【2】選び方と保存法
葉と茎がみずみずしく、鮮やかなものを選びましょう。
茎の下部分(根元側)は固いので破棄しますが、葉と茎の上部分(穂先側)は美味しく食べられます。

なるべく新鮮なうちに食べきることが望ましいですが、冷凍保存も可能です。

【冷凍保存の方法】

(1)茎から葉を摘み取り、茎の固い部分を切っておく。
(2)沸騰したお湯に塩少々と茎の部分を先に入れ、30秒ほど経過したら葉を入れてさらに30秒ほど茹でる。

(3)冷水にとり、ひとまとめにしてしっかり水気を切る。

(4)3cmほどにカットし、使いやすい分量に分けてラップに包み、冷凍する。
生のままでも冷凍保存は可能です!
しかし、アクが残ってしまうので、気になる方は上記の保存方法がおすすめです。
【3】おすすめレシピ
モロヘイヤはお浸しや和え物、炒め物や揚げ物など、様々な調理法で楽しむことができる食材です。
今回は、余すことなく栄養素を摂取できるスープのレシピをご紹介します。

だしは、食養OySee.Labでも人気の『都の本格だし』を使用しました!

【モロヘイヤときのこの和風スープ】4人分

・モロヘイヤ…1/2束
・お好みのきのこ…1パック
・だし…600ml(都の本格だし1~2個)
☆酒、醤油…小さじ1と1/2
☆塩…小さじ1/2(お好みで調節してください)

(1)都の本格だしで600ml分のだしをとっておく。
(2)沸騰しただしに、モロヘイヤとお好みのきのこを入れて火を通す。

(3)☆の調味料を入れ、煮立ったら完成!
   茹でて冷凍保存したモロヘイヤを使用する場合は、このタイミングで入れると色合いが良くなります◎
◇◆管理栄養士の独り言◇◆
モロヘイヤの収穫最盛期は7~9月。

スーパーに並ぶのも7月からかな?と思っていましたが、6月半ばには既にたくさん並んでいました♪

暑いほど生育が盛んになるそうなので、今年の厳しい暑さの中、たくましく育ってくれたんだなぁと想像しておりました。

猛暑日が続いていますので、皆さまくれぐれもご自愛くださいね!

今回のレシピで使用した「都の本格だし」は、こちらのオンラインストアからご購入いただけます。
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