健康コラム

no.196
テーマ:「よもぎ」
2023年6月号
※内容は掲載当時の情報です。何卒ご了承下さい。

草餅の材料として知られている『よもぎ』。

4月号【ハーブ】でも少し触れていた通り、よもぎは和ハーブの一種です。

別名「モチグサ」とも呼ばれるほか、沖縄では「フーチバー」と呼ばれ、薬味として沖縄そばにたくさん入れたり、炊き込みご飯にも使われ親しまれています。

“フーチ=病気や薬” “バー=葉” の意味をもつそうで、その名の通り、よもぎは薬効がとても豊富な食材なんです!
【1】栄養成分と効果
よもぎには、ビタミンAを筆頭とするほぼ全てのビタミン、カリウム、カルシウム、鉄、たんぱく質、食物繊維などが豊富に含まれています。

また『ハーブの女王』とも呼ばれ、世界中で古くから薬用として重宝されているようです。

特に婦人科全般に薬効があり、韓国の民間療法では産後のケアとして、よもぎを煎じた蒸気を下半身に浴びる『よもぎ蒸し』が活用されています。

さらに、肌荒れや湿疹などの皮膚疾患の改善にも効果があるほか、葉緑素やタンニン、シネオールなどはアレルギー疾患への効果も期待されています。
【2】調理法は?
草餅以外にも、おひたし・和え物・炒め物など、使い道は様々です。

春に摘み取ってすぐの新芽はアクが少ないですが、それ以外の時期や摘み取って時間が経ったものは、重曹をひとつまみ加えてゆでるとアクを抜くことができます。

食物繊維が豊富なので、お通じが気になる際に取り入れる食材としても活用できそうですね。

今回は、粉末状のよもぎを使用して蒸しパンを作ってみました。
粉末状の商品は手軽に1年中よもぎを楽しめるのでおすすめです♪

【材料】6~7個分

★薄力粉…110g
★砂糖…30g
★ベーキングパウダー…6g
★塩…ひとつまみ

卵…1個
砂糖…20g(お好みで増減可)
牛乳…70cc
サラダ油…大さじ1
よもぎ粉…小さじ3

★は手作りホットケーキミックスのレシピです。
 市販のホットケーキミックス150gに変更しても、美味しく作れます!

【作り方】

1)★を混ぜ合わせておく。
2)ボールに★以外の材料を入れて、泡立て器で混ぜる。
3)2に混ぜ合わせた★を入れて、ゴムベラでさっくり混ぜる。
4)マフィン型(耐熱なら何でも可)に紙カップを敷き、3を七分目まで入れる。
5)フライパンに2cmほどの高さの水を入れ、沸騰したら4を入れて中火にかける。

6)蓋をして、約12分蒸して完成!
【3】選び方と保存法
食用には、やわらかく淡い緑色の葉をもつものが適しています。

日持ちは野菜室で1~2日ですが、長く楽しむ場合は茹でたものをペースト状にして冷凍するのがおすすめです!

よもぎはキク科の多年草で、全国の野原や河川の土手などに自生しており、あらゆる場所で採ることができます。

京都だと鴨川や桂川に自生しているので、ぜひ探してみてくださいね。

(採取される際は、念のため河川敷の管理者にご確認ください。)

また、毒草であるトリカブトと葉の形が非常に似ているので、採取の際はご注意ください!!

↓よもぎ
↓トリカブト
◇◆管理栄養士の独り言◇◆
最近【1】でもお話した『よもぎ蒸し』に初めて行ってみました!

40分間、生薬を煎じたスチームで体を温めるのですが、冷え症+汗をかきにくい私でもさすがに汗びっしょりでした(笑)

毒素が抜けているようなすっきりした感覚があって、私には合っていたようです♪
(脱水症状の危険もあるので、こまめな水分補給は必須です!)

今後もハーブやスパイスの力も借りながら、健康な体作りをしていこうと思います!
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