健康コラム

no.121
テーマ:「血液サラサラ」
2017年3月号
※内容は掲載当時の情報です。何卒ご了承下さい。
【1】血液がドロドロってどんな状態?
生き物が生命を維持するためには、全身の細胞に栄養素や酸素を行きわたらせなければなりません。

また、体の中で役目が終わったもの(代謝産物)や二酸化炭素は、体の外へ運び出さなければなりません。

こうした運搬を担っているのが、全身を巡っている血液です。

しかし、血液がドロドロだと、これらがスムーズに行われなくなってしまいます。

では、“血液がドロドロ”という言葉を聞いてどんな状態をイメージしますか。

実は、血管の中をドロ~っとした血が流れている。
というわけではないのです。

血液がドロドロとは、赤血球や白血球、血小板の量や質に異常が起こり、血液が流れにくくなっている状態のことを言います。

■赤血球が増える
体が脱水状態になると、血液中の液体成分が減り、赤血球の割合が多くなります。
そして血液が流れにくくなります。 

■赤血球が硬くなる
糖尿病などが進行すると、赤血球の柔軟性が失われ、血液が血管の細いところを通りにくくなります。

■血小板が固まりやすくなる
肥満傾向にある人、また水分不足や飲酒などによって、血小板が固まりやすくなります。

■白血球がひっつきやすくなる
風邪など体に炎症反応があると、白血球は細菌を探すために粘着性を高めます。
そのため、血管にひっつきやすくなり流れを悪くします。
またストレスや喫煙によっても粘着性が高まります。

このような状態になることで、血管にコレステロールや中性脂肪が付着したり、狭くなった血管を無理に血液が流れようとして、血管に圧がかかり高血圧の原因にもなります。

そして、脳梗塞や心筋梗塞、動脈硬化などのリスクが高まってしまうのです。
【2】原因と対策
冒頭でもお話ししました、水分不足(乾燥)の他にも、血液がドロドロになる原因には食事や運動などの【生活習慣】が大きく関わります。

まずは、『食事』です。
脂身の多いお肉や、アルコール、スナック菓子や甘いお菓子が好物・・・
という方も多いかもしれませんね。
しかし、摂りすぎは血液ドロドロを招く原因になります。
そこで、「分かっていてもやめられない・・・」という方にちょっとしたコツをお伝えします。

●脂身の多いお肉は、茹でて余分な脂を落としましょう。
また、霜降りよりも赤身を選び、野菜と一緒に食べるのもおすすめです。

●お酒は、アルコール度数の高いものはできるだけ水で薄め、おつまみは脂質の多いものを避けましょう。
そして、週に1日は“休肝日”を作りましょう。

●お菓子は、買い置きをなるべくせず、3食規則正しく食事を摂り、間食の回数を減らしましょう。
また、どうしても食べたい時は、スナック菓子や甘いお菓子より果物を選びましょう。
※ただし果物も食べ過ぎは×


続いては『運動』です。
適度な運動は血液の健康だけでなく、体全体の健康においてもとても大切です。
ただし、いきなり激しい運動をするのはかえって危険な場合もあります。
まずは、ウォーキングなどの軽めの運動から始めて、うまく生活の中に取り入れていきましょう。

●エレベーター、エスカレーターの習慣を、階段に変える
●普段自転車や車で移動しているところを徒歩に変える
●一駅手前で降りて歩く

といったこともおすすめです。


また寒い季節に忘れがちな水分補給ですが、“暑い日や汗をかく日だけ飲む”ではいけません。
日頃からこまめな水分補給を心がけましょう。

さらに、寒いとついつい熱いお風呂に長く浸かりたくなりますが、これも気付かないうちに脱水状態がすすんでしまいますので、注意が必要です。

このように、生活の何気ないところに血液ドロドロを招く原因が潜んでいるのですね。
【3】お・さ・か・な・す・き・や・ね
「お・さ・か・な・す・き・や・ね」

これは、血液サラサラの合言葉です。

【お】お茶
渋み成分のカテキンはコレステロール値、中性脂肪、血糖値を下げるほか、抗酸化作用もあります。

【さ】魚
背の青い魚に多く含まれるDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸は、中性脂肪を減らすと同時に小型のLDLコレステロールの合成を抑制します。

【か】海藻
水溶性食物繊維が中性脂肪を吸着して排出します。
代謝を促進するミネラルも豊富に含んでいます。

【な】納豆
納豆特有の酵素であるナットウキナーゼには血栓を溶かす働きがあります。
脂質代謝を促進するビタミンB12も豊富に含んでいます。

【す】酢
クエン酸が赤血球の変形能を高め、血流を良くします。

【き】きのこ
きのこ特有の成分「β-グルカン」は、コレステロール値や血糖値を下げる働きがあります。

【や】野菜
ビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含んでいます。
1日350g以上の摂取を目標にしましょう。

【ね】ねぎ
特有の匂いのもとであるアリシンは、血小板凝集抑制、血栓予防、活性酸素抑制作用があります。

この合言葉は、血液サラサラに役立つ食品の頭文字をとったもので、とても簡単なので、是非覚えてくださいね。

そして「なにかあと一品・・・」
と悩んだ時は“おさかなすきやね”を思い出して、血液サラサラレシピを取り入れてみてください。
◇◆管理栄養士の独り言◇◆
血液の健康状態は目に見えないので、ついつい後回しになりがちですよね。
しかし、血液の健康は全身の健康です。

ここで、とっても簡単!血液サラサラレシピをご紹介します。
材料は玉ねぎとかつお節とポン酢だけ!

作り方は玉ねぎをスライスし、水に5分ほどさらします。
水にさらしたらザルにあげて水気を切り、かつお節とポン酢をかけたら完成。

「おさかなすきやね」にもありましたが、玉ねぎ(ねぎ類)には、血液をサラサラにしてくれる成分が含まれているので、血液サラサラレシピにぴったりの食材です。

身近で簡単なことからチャレンジし、血液サラサラ『血液美人』を目指しましょう!!