「健康コラム」 第25回 春は自律神経が乱れやすい・・・?

「健康コラム」一覧表

2009年3月号(毎月連載)
春は自律神経が乱れやすい・・・?


 【1】体のスイッチ「自律神経」

自律神経は、私たちの体の中にある神経のひとつで、
内臓や血管、分泌腺などをコントロールし、
心臓の働き、血圧や体温の調節、食べ物の消化など、
私たちが生きていく上で欠かせない体の働きを維持しています。

この自律神経は、私たちの意思とは関係ないところで働いており、
自分で意識的にコントロールすることはできません。

例えば、内臓や血管を自由に動かすことはできませんし、
呼吸や消化などの活動は全て無意識のうちに行われていますよね。

自律神経には、日中や活動時に働く「交感神経」と、
夜間や休息時に働く「副交感神経」があり、
これら2つの神経が必要に応じてスイッチのように切り替わることで
バランスが保たれ、体内の環境を整えてくれています。

しかし、不規則な生活や過度のストレス状態が続いてしまうと、
スイッチがうまく切り替わらなくなり、自律神経のバランスが乱れ、
体に不調をきたしやすくなってしまうのです。



 【2】春は自律神経が乱れやすい・・・?

仕事、人間関係、不安、緊張、悲しみ、怒り・・・
私たちが生活の中でストレスを感じる要素はたくさんあります。

しかし、ストレスは「心」で感じるものだけではありません。

春は、気温や気候の変化が激しい季節です。
冒頭でも書いたような、暖かくなったり寒くなったりする毎日は、
私たちの「体」にも大きなストレスを与えています。

そんな生活が続くと、体温調節を担っている自律神経は
その変化に対応しきれず疲れてしまい、うまく働かなくなってしまいます。

そして、自律神経のバランスが乱れると、
疲れ、倦怠感、めまい、無気力、不眠、頭痛などの不快な症状が現れます。



 【3】自律神経のバランスを整えるには

@生活のリズムをつくる

「起きる時間」 「寝る時間」 「食事の時間」が
毎日なるべく同じ時間になるようにしましょう。
生活に決まったリズムが出てくると、
体の中のリズムが整い、
自律神経のバランスは乱れにくくなります。
朝に太陽の光を浴びるのも効果的です。
ただ、あまり意識しすぎると逆にストレスになりますので、
自分に合ったリズムを掴みましょう。

A栄養(食事)をとる

健康な毎日を過ごすには、
栄養バランスのとれた食事が欠かせません。
特に、普段の食生活で不足しがちなミネラルやビタミンは
抗ストレスや、自律神経のバランスを保つためにも大切な栄養素です。
メルマガ第13号「ストレスに負けない食材選び」もご参照下さい。 

ストレス
 

B休養(睡眠)をとる

睡眠時間には個人差がありますので、
自分に合った時間を確保するようにしましょう。
日中に散歩や軽い運動で体を動かすと、寝つきが良くなります。
お風呂は、ぬるめのお湯にゆっくり浸かるのがベター。
寝る前にはあまり強い光を浴びず、リラックスして過ごしましょう。
メルマガ第14号「睡眠」もご参照下さい。

ストレス
 

Cマイナスの感情を溜め込まない

落ち込んだとき、悲しいとき、悩みがあるときには、
溜め込まずにその都度発散させるようにしましょう。
スポーツや遊びで気分転換をする、誰かに聞いてもらう、
日記を書く、歌を歌うなど、自分に合った発散方法を見つけましょう。

D体温調節をしっかりと

気候が不安定な今の季節は、体温調節できる服を選ぶようにしましょう。
出かけるときには、カーディガンやストールなどサッと羽織れるものを
持っていくと、急な気候の変化にも対応できますね。
また、熱すぎる(冷たすぎる)シャワーは、自律神経に影響を及ぼし
体温調節がうまくいかなくなってしまうので注意しましょう。



◇◆管理栄養士の独り言◇◆

春は、気温や気候はもちろんですが、 進学や就職、引越し、転勤など、生活においても「変化の季節」です。

新年度になり、新生活がはじまり・・・ 「あれを始めよう!」「これもやってみよう!」と、 新しいことにチャレンジされる方も多いのではないでしょうか。

周りの環境が変わり、それに馴染もうとすることは、 自分で思っている以上に気力や体力を使います。 頑張りすぎて疲れてしまったり、深く考えすぎてしまったり・・・ そうなると、心も体もますますストレスを感じます。

そんなときには、ちょっと落ち着いて深呼吸してみましょう。

おいしい食事とたっぷりの睡眠。 そして、好きなことをして、心から楽しいと思える時間を持ちましょう。

それでも体調や気分がすぐれないときには 決して自分ひとりでは抱え込まずに、 ご家族やご友人、または専門の機関に相談してみてくださいね。

皆さんがステキな春を過ごせますように・・・。


笑い